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医学との根拠はまだ未熟
ダークチョコは食べ過ぎに注意を
   by USA TODAY
【ワシントン=USA TODAY(メアリー・マーカス)】ここ数年、ダークチョコレートが健康に良いと注目されているが、薬のような効果を期待するのは禁物。抗酸化物質のフラバノールが豊富なダークチョコレートが高血圧やインスリン抵抗性を改善したとする研究発表は多々あるが、タフツ大のアリス・リヒテンスタイン教授(栄養学)は「チョコレートと医学を結び付けるのはまだ早すぎる」と話す。

これまでの研究の大半は調査規模が小さく、市販されていないカカオ含有率の高いものを使用して行われている。また、チョコレートメーカーの出資による研究も少なくなく、カリフォルニア大デービス校がカカオ含有率の高い市販スナックで悪玉コレステロールが減ったとして先月、糖尿病専門誌に掲載した研究は、M&Msなどで知られるマーズの傘下企業がバックアップしている。

ジョンズホプキンス大のダイアン・ベッカー教授によると、これまでで最も信頼の置ける研究はオランダ人男性470人を15年間追跡調査したもの。定期的にチョコレートを食べていた人は心血管系で死亡するリスクが50%低かったと指摘されており、今年、内科専門誌「インターナル・アーカイブ・オブ・メディシン」に発表された。

「健康への効果は二の次で、ついチェコレートを食べてしまうという人は多い。食べたときの満足感も健康法の1つ。ただ、食べすぎないように」とはリヒテンスタイン教授。また、国立補完代替医療センターのマイケル・クオン氏は「ダークの方がミルクチョコより健康的というのは誤解。製法の違いでダークよりフラバノールが多いミルクチョコもある」と話している。



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