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喜劇王チャプリンも乗船
横浜のシンボル「氷川丸」保存へ
  東京朝刊 
存続が危ぶまれた横浜の観光名所「氷川丸」(1万2000トン)を買い取る日本郵船は21日、船体を大規模改修したうえで現在の山下公園近くに係留を続けることを決めた。氷川丸は戦前に建造され現存する唯一の客船。運営会社の解散で解体も懸念されたが、横浜のシンボルとして保存される。

存続が危ぶまれた横浜の観光名所「氷川丸」

日本郵船はドックに曳航(えいこう)して腐食部分を補修、塗装し直して“お色直し”する。ただ、係留場所付近は海が浅く、曳航するには浚渫(しゅんせつ)の必要がありそうで、費用は数十億円に上る見込みという。改修後の公開方法は検討中だ。

日本郵船関係者は「氷川丸は日本海運の歴史の生き証人。後世に残さなければならない船だ」と話している。

氷川丸は昭和5(1930)年に建造され日本郵船が運航。アール・デコ様式のインテリアで、世界最先端の客船と注目され、7年には喜劇王チャプリンも乗船した。戦時中は海軍に徴用され、病院船として活躍。機雷に3回接触したが、頑丈に造られたことが幸いし沈没を免れた。

戦後は復員輸送船などとして活躍し、35年に現役を引退。翌年、横浜開港100周年記念事業の一環で保存された。近年は海水による腐食が進み、平成12年には右舷後部に穴が開いて重油が流出する騒ぎもあった。

氷川丸には通算2261万人が訪れたが、入場者は平成3年をピークに減少。業績回復の見通しが立たないため運営会社は年内に解散することになった。



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