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「花田少年史 幽霊と秘密のトンネル」で映画初主演
売れっ子俳優は11歳 須賀健太に聞く
8月18日(金) 東京朝刊 by 松本明子
昨年多くの映画賞に輝いた「ALWAYS 三丁目の夕日」の吉行淳之介役で知られる名子役、須賀健太が最新作「花田少年史 幽霊と秘密のトンネル」(19日公開)で映画初主演を果たした。子供劇団に所属し、4歳でデビュー。現在11歳だが、映画やドラマで須賀を見ない日はない。

花田少年史 幽霊と秘密のトンネル

じっとしていない。「せっかちで、落ち着きがなくて…」。所属する「セントラル子供劇団」のチーフマネジャーがあきれる。無理もない。まだ小学校6年生だ。その女性マネが「毎日が格闘です」と笑う。

一色まことのロングセラーコミックの実写映画化。小さな港町で暮らすわんぱく少年、花田一路が主人公。ある日、トラックとぶつかって九死に一生を得た一路に幽霊が見える不思議な能力が身についた。そこから生まれる騒動を通して、家族の絆や人間たちの優しい思いを描いている。

「僕は花田一路のまんま。いたずら好きで、外で遊ぶのも大好き。とにかく元気です。映画の初主演は緊張したけど、リーダー的存在のようになって楽しかった。特に広島ロケ。忠海というところで1カ月。そこは田舎で海がきれいだった。東京はゴミが多いでしょ」

人見知りもせず、どんどん話しかけていくタイプ。そんな性格だから両親役の篠原涼子、西村雅彦をはじめ、もたいまさこ、北村一輝ら個性派俳優たちとの撮影もにぎやかに行われたようだ。俳優人生2度目となる丸刈りも披露している。

須賀は自ら「お芝居をやりたい」と劇団に入った。ほとんどの子役が両親の勧めで仕事をスタートさせる中で異質といえるだろう。「僕ね、初めてお芝居したとき、たった3秒だったけど、うれしかったことを覚えてる。目立ちたがり屋で変わり者です」

これまでに「人にやさしく」「喰いタン」など数多くのドラマや映画、CMに出演している。今後はどんな俳優になっていくのだろう。

「わかんないな。僕、探検家にもなりたいから。アマゾンへ行きたいんだ。ドキュメンタリーを見るのが好きで本も読む。でも、まわりはみんな『いつ死ぬかわからないからやめろ』って言うんだ」

当面の目標は、30作品をすべて見ているという大ファンの「戦隊シリーズ」最新作「轟轟戦隊ボウケンジャー」を見に行くこと。「ここ数年は公開初日に必ず行っていたのに今年は無理だった。前売りも買ってある」。売れっ子子役の素顔はどこにでもいる少年。夢を持ち、学業を両立させながらこれからも大好きな仕事に邁進(まいしん)していく。

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