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ドキュメンタリーフィルム「ホエン・ザ・レビ・ブローク」
スパイク・リー監督に聞く ハリケーン被害
8月18日(金) USA TODAY
【ワシントン=USA TODAY(アナ・ラデラット)】スパイク・リー監督によるハリケーン・カトリーナのドキュメンタリーフィルム「ホエン・ザ・レビ・ブローク(堤防が決壊したとき)」が今月末、HBOテレビで放送される。

被災者と地元当局者に対する数多くのインタビューをもとに制作され、連邦政府の対応のまずさ、とくに被災者となった黒人、貧困層に対する扱いが問題として指摘されている。

連邦政府の側では、陸軍工兵隊のカール・ストロック司令官(退任)が当惑した表情を見せるシーンなどが登場するが、反論のインタビューはない。

リー監督に聞いた。

――制作の動機は
「米国の悲劇をドキュメンタリーにしたかった。インタビューにはすべて立ち会った」

――心を打たれたことは
「被災者が苦しみながらも常にユーモアを失わなかったことだ。彼らの多くはなお、ニューオーリンズに帰りたくても戻る場所がない」

――連邦政府側のインタビューがないが
「ブッシュ大統領、ライス国務長官、チャートフ国土安全保障長官ら、みな断られた。緊急事態管理局(FEMA)のブラウン前局長は応じてくれたが、彼はスケープゴート。責任を取らされたのだ」

――ドキュメンタリーは論議を呼びそうだが
「私が論議を作っているわけじゃない。被災地への大統領の到着が遅かったこと、連邦政府より先にカナダの救助隊が来たこと、決壊するような堤防を放置していたこと…。論議を呼ぶ問題にスポットを当てた」

――カトリーナがもたらした教訓は
「連邦政府に期待するなということだ」

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