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ディズニー製作の立体CG
「ライアンを探せ!」 “百獣の王”息子探しの旅
12月15日(金) 東京朝刊 by 岡田敏一
ライオン父子の絆(きずな)を温かい視点で描くディズニー製作の立体CG(コンピューター・グラフィックス)アニメ「ライアンを探せ!」が16日から、全国公開される。米国では、人気ドラマシリーズ「24」でおなじみのキーファー・サザーランドやウィリアム・シャトナーらが声優を務めたことも話題となった。

立体CGアニメ『ライアンを探せ!』(C)DISNEY ENTERPRISES,INC.

ライオンのサムソンと息子ライアンの親子はニューヨークの動物園の人気者。サムソンは動物園の中で唯一、アフリカで生まれた野生の心を忘れないみんなのリーダー的存在。逆に動物園育ちのライアンはみんなのアイドル的存在だが、ライオンらしい堂々としたほえ方もできず、父に劣等感を持ち続けている。

そんなライアンが何者かに誘拐され、船便で遠くへ運ばれてしまう。サムソンは息子を救出するため、キリンのブリジットやコアラのナイジェルら動物園の友人とともに息子探しの旅に出る…。

この作品は、最近大ヒットしたアニメ映画の物語を巧みに取り入れている。行方不明の息子を探す筋書きは「ファインディング・ニモ」(2003年)、ニューヨークの動物園育ちで野生を知らない動物がマダガスカル島に送られ、野生生活に戸惑うのは「マダガスカル」(05年)からそれぞれ着想を得ている。

水中での光のゆらめきなどを初めて正確にCGで再現した「ファインディング−」や、予告編だけで米国では大爆笑が起きた「マダガスカル」に比べれば若干、インパクトに欠ける。しかし物語そのものは、ディズニー映画らしい教育的見地も垣間見られる楽しい作風に仕上がっている。

監督は、デビューとなるスティーヴ・“スパズ”・ウィリアムズ。「スター・ウォーズ」シリーズで知られるジョージ・ルーカス監督の特殊撮影工房インダストリアル・ライト・マジック社(ILM)で「ターミネーター2」(1991年)や「ジュラシック・パーク」(93年)、ジム・キャリー主演の大ヒット作「マスク」(94年)などの製作に参加。CGアニメーターや特殊効果担当の責任者を務めた特殊撮影のプロ中のプロで、通好みの凝ったCG映像も盛り込まれている。

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