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大人顔負けハリウッド女優
「シャーロットのおくりもの」ダコタ・ファニング
12月22日(金)東京朝刊 by 松本明子
世界一有名な子役といわれる米女優、ダコタ・ファニングの最新作「シャーロットのおくりもの」(23日公開)は19カ国、4500万人もの読者に愛されてきたロングセラー小説を映画化したファンタジー作品。この映画で、ダコタは寂しがり屋の子ブタ、空から舞い降りたクモたちと会話し、心の交流を図る少女、ファーンを演じる。


「原作(E・B・ホワイト)は小さいころにお母さんが読んで聞かせてくれ、その後も愛読書として親しんでいる。昔はただ動物のかわいさだけが印象に残ったのが、いまは命の大切さなどを伝えようとしていることが理解できます」

昨年公開されたスティーブン・スピルバーグ監督、トム・クルーズ主演の「宇宙戦争」以来、1年半ぶり2度目の来日。6歳からテレビ、映画の世界で活躍しているダコタも12歳に成長した。映画では、子ブタのウィルバーや馬のアイク、羊のサミュエルたちの話を何時間も聞いてあげる。自身も動物は大好きだ。

「家でもゴールディという名前の馬と、ル・エレンという犬を飼っている。馬は映画『夢駆ける馬ドリーマー』(2005年)で共演したカート・ラッセルさんからもらったの。奥さんのゴールディ・ホーン(女優)さんから取った名前だそうで、ブロンドに近い毛並みでかわいいわ。週末には妹(エル・ファニング、女優)と一緒に乗りに行くの」

身ぶり、手ぶりを交え、かなりの早口。読書家で、飛行機や車の移動中には必ず本を手にする。スペイン語やフランス語の勉強にも貪欲(どんよく)だ。その聡明(そうめい)さはわずかな取材時間でも伝わってくる。一方で、無邪気な子供の素顔も見られる。

「今回の来日では1日オフがあって、まず皇居へ行った。それから渋谷へ。タイムズスクエアのような109あたりのネイルサロンに入ったけど、水玉やビーズなどつめに張るシールみたいな派手なものもあってとてもびっくりした。妹のお土産はそれにした。アメリカの方がまだ地味ね(笑)」。おしゃれにも興味がわく年頃のようだ。

それにしても、これまでの共演者にはオスカー俳優が居並ぶ。出世作となった「アイ・アム・サム」(03年)のショーン・ペン、「マイ・ボディガード」(04年)のデンゼル・ワシントン、「ハイド・アンド・シーク/暗闇のかくれんぼ」(05年)のロバート・デ・ニーロ。今回も、クモのシャーロット役のジュリア・ロバーツやキャシー・ベイツ(日本語吹き替え版は鶴田真由、福田麻由子ら)。「誰かからのアドバイスとか言葉ではないの。私は彼らの演技をひたすら見て勉強する。一度もやめたいと思ったことはなく、記憶力はいい方で、台本を覚えることも簡単なこと。ずっと女優を続けていくことが私の夢です」とダコタ。大人も顔負けの堂々たるハリウッド女優だった。

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