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原作は人気作家、宗田理
映画「早咲きの花」失明宣告された女性の姿描く
12月24日(日) 東京朝刊 by 岡田敏一
愛知県豊橋市を舞台に、失明する運命にある女性写真家が、故郷の風景を一目見ようと帰郷する姿を描く感動作「早咲きの花」(菅原浩志監督)が26日から1月8日まで東京・ル テアトル銀座で公開される。さきの大戦を経験した世代の郷愁を誘う作風だ。

海外で写真家として活躍するシュナイダー植松三奈子(浅丘ルリ子)は医者から「将来、失明する」と宣告される。ショックを受けた彼女は故郷の風景を心に焼き付けようと豊橋市に戻る。

兄から受け継いだ昔懐かしいピンホールカメラで市内を撮影して回る彼女は、豊橋市発祥の「ええじゃないか踊り」復活をめざす催しの準備中だった高校生の行彦(北条隆博)と小枝子(加藤未央)に出会う。彼女は2人に太平洋戦争下の幼少期の思い出を語り始めるのだった…。

人気作家、宗田理の豊橋市を舞台にした3つの小説が原作。菅原監督は「ぼくらの七日間戦争」(1988年)で宮沢りえを女優に育てたことで知られるベテランだけに、回想場面を手際よく織り込みながら話を進める。地元のオーディションで選ばれた小・中・高校生や約1500人のエキストラが参加するなど街ぐるみで作った作品。同市出身でグラミー賞受賞経験もある喜多郎が音楽を担当するとともに、小枝子の父親役も好演している。

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