映画「ダ・ヴィンチ・コード」
「但し書きは不要」 教会組織の要求に反発
5月10日(水) 産経Web
【ロサンゼルス=岡田敏一】話題の米ハリウッド映画「ダ・ヴィンチ・コード」(5月19日公開)に、世界的なカトリック教会の組織「オプス・デイ」が、「この映画はフィクションです」という但し書きを付けるよう、製作会社の米ソニー映画に要求したことに関し、監督のロン・ハワードは9日までに「この作品はスパイ・スリラーで但し書きは不要」との見解を示した。

同監督はロサンゼルス・タイムズ紙で「この作品はフィクションであり、登場人物はフィクション(陰謀説)の影響を受け、それに基づき行動している。この映画は神学でも歴史でもない。スパイ・スリラー映画なのだから但し書きは必要ない」と不快感を示した。ソニー映画も、この作品はフィクションのスリラーであり、宗教的事柄を描いてはいないと考えている。

これに対しオプス・デイは同日までに「ソニー映画がクリスチャンやカトリック教会に敬意を示す気持ちがあるなら、但し書きを付けるべきである」とのコメントを発表した。

映画の原作である米作家ダン・ブラウン執筆の同名小説は、2003年3月に発売され、全世界で約4000万部を売る大ベストセラーとなったが、イエス・キリストとマグダラのマリアが結婚し、1児をもうけたとする内容がキリスト教関係者の批判を浴びている。

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