日本は出品作なし
カンヌ国際映画祭 「ダ・ヴィンチ・コード」で開幕
5月18日(木) 産経Web
【パリ=山口昌子】第59回カンヌ国際映画祭は17日夜(日本時間18日未明)、仏南部カンヌのフェスティバル・ホールで始まった。開幕を飾ったのは同名の推理小説が世界的ベストセラーとなった米映画「ダ・ヴィンチ・コード」。映画祭は28日まで開催され、最高賞のパルム・ドールをコンペティション部門の19作品が争うほか、数々のイベントが繰り広げられる。(カンヌ映画祭写真グラフはこちら

パルム・ドールを争う19作品の中で注目されるのは、このところ評判作を次々発表している米ソフィア・コッポラ監督の「マリ・アントワネット」、英ケン・ローチ監督の「風たちぬ」、イタリアのベルルスコーニ首相をワニにたとえて風刺した伊ナンニ・モレッティ監督の「ワニ」。地元フランスからはニコル・ガルシア監督の「チャルリーによると」など。日本作品は今年は残念ながら出品作の選に漏れた。

審査委員長は世界的にヒットした香港映画「花様年華」の王家衛監督。中国人の審査委員長は初めてだ。審査員には伊女優のモニカ・ベルルッチ、仏監督のパトリス・ルコントら。

中国は映画「ダ・ヴィンチ・コード」をノーカット上映へ
中国の映画配給関係者は18日までに、キリストの描写などをめぐり国際的な論争を呼んでいる映画「ダ・ヴィンチ・コード」のノーカット上映が当局から認められたことを明らかにした。

封切りは19日だが、17日夜には北京市内で試写会があり、観客の反応はまずまずだった。

中国当局は映画に対しても厳しい規制を実施しているが、同映画については「上映に積極的」(中国紙記者)という。司教任命などで中国と対立するローマ法王庁(バチカン)が同映画に強く反発していることから、バチカンをけん制する思惑もあるのではないか、との憶測も出ている。

試写会で映画を見た女性会社員は「キリスト教はよく知らないが、映画そのものは面白かった」と語った。同映画の国内配給会社、中国電影集団公司の担当者は「世界的に注目されている映画だけに、中国でも大ヒットを期待している」と話している。(共同)

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