役所広司さん出演「バベル」監督賞
ケン・ローチ監督作品がパルムドール カンヌ映画祭
5月29日(月) 産経WEB
【パリ=山口昌子】仏南部カンヌで開催中の第59回カンヌ国際映画祭は28日夜(日本時間29日未明)、コンペティション部門の最高賞パルムドールに英国のケン・ローチ監督の「バーレーを揺らす風」を選んだ。ローチ監督は日本の世界文化賞の演劇・映像部門の2003年度の受賞者。また、女優賞と男優賞には映画祭始まって以来、初めて、出演者が集団で受賞した。

第59回カンヌ国際映画祭で、最高賞パルムドールを受けた「バーレーを揺らす風」のケン・ローチ監督。右はプレゼンターの女優エマニュエル・ベアール(AP)

「バーレーを揺らす風」は、1920年代のアイルランドを舞台に、英国に対する独立運動に立ち上がった男たちを描いた作品。ローチ監督はコンペティション部門参加8回目で初のパルムドール受賞となった。

ローチ監督は代表作に「大地と自由」「カルラの歌」などがある社会派のベテラン監督。90年と93年にカンヌ映画祭の審査員賞を受賞している。

日本の役所広司さん、菊地凛子さんが出演した米映画「バベル」は監督賞を受賞した。

女優賞にはスペイン映画「ヴォルべール」のペネロペ・クルスさんら6人。男優賞にはフランス映画「デイ・オブ・グローリー」のジャメル・ドゥブーズら5人。これまで主役2人が受賞する例はあったが、集団受賞は映画祭の歴史始まって以来、初めてだけに、1人に絞るべきだとの批判もある。

審査員大賞には仏映画「フランダース」(ブリュノ・デュモン監督)が獲得した。 パルムドール候補に挙げられていたソフィア・コッポラ監督の「マリ・アントワネット」は「フランス歴史とはまったく無関係」などの辛い評が多く、いずれの賞も逸した。

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