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英俳優、ダニエル・クレイグ
新生ジェームズ・ボンドを女王も祝福 「007」プレミア
11月15日(水) 産経Web by ロンドン=蔭山実
英情報部員のジェームズ・ボンドが活躍する人気映画「007」シリーズの最新作「カジノ・ロワイヤル」のプレミア上映会が14日、ロンドンで行われ、エリザベス女王も出席して「ニュー・ボンド」の誕生を祝った。ボンド役の英俳優、ダニエル・クレイグ(38)の演技も評価は上々。英国での16日からの公開に向けて大ヒットの期待が高まっている。

007シリーズ最新作「カジノ・ロワイヤル」プレミア上映に出席した、新ジェームズ・ボンドを演じるダニエル・クレイグ氏=14日(ロイター)

シリーズ21作目となる「カジノ・ロワイヤル」は原作者、イアン・フレミングの第1作。1967年に映画化されてヒットしたが、冷酷なスパイの世界を描いた原作とは異なるパロディー作品で「番外編」だった。今回は同シリーズ「ゴールデンアイ」のマーチン・キャンベル監督の下で原作に忠実に映画化された。

ただ、昨年、ギャングのような風貌(ふうぼう)のクレイグがボンド役に決まり、本場、英国のファンやメディアは冷ややかだった。だが、内容が明らかになるにつれて英国内の評価は一変。ボンド役の代表であるショーン・コネリーにも匹敵する、との声も出ている。

シリーズ初期はボンドもまだ若く冷酷な印象が強い。キャメロン監督は20作の製作を終えたシリーズの大きな節目で原点に立ち戻って「ニュー・ボンド」を生み出すことに挑戦し、それにはクレイグのような役者が欠かせなかったようだ。

クレイグはプレミア上映会で大勢のファンや著名人の喝采(かっさい)に「こんな興奮は生涯で1度」。ボンドを取り巻くなじみの登場人物で1人だけ登場する上司「M」をこれまでに引き続いて演じた英国を代表するアカデミー受賞女優、ジュディ・デンチは「クレイグに教えることはなにもなかった。最高の役者」と新しいボンドを絶賛した。

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