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聴覚障害者の役を熱演
「バベル」で高い評価 日本人女優、菊地凛子
11月24日(金) by USA TODAY
【ロサンゼルス=USA TODAY(スコット・ボールズ)】米国でヒット中の映画「バベル」に出演するメキシコ人女優、エイドリアナ・バラッツァと日本人女優、菊地凛子(25)が、共演しているハリウッドスター(ブラッド・ピット、ケイト・ブランシェット)を差し置いて映画評論家から高い評価を受けている。

(左から)アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督、ブラッド・ピット、菊地凛子、役所広司、エイドリアナ・バラッツァと子役のネイサン・ギャンブル(ピットの手前)=トロント映画祭で

バベルはある一発の銃弾によって引き起こされるモロッコ、メキシコ、日本、米国それぞれのドラマを絡み合わせた作品。メキシコ人家政婦役のバラッツァはうだるように暑いメキシコの砂漠での撮影に耐え、菊地も体重を増やして1年以上手話学校へ通い、聴覚障害者の役を熱演した。

バラッツァについて「炎天下のメキシコで5人のスタッフが病院送りになってもほとんど休憩を取らずにがんばってくれた。彼女の責任感、勇気、根性に感謝」とアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督。菊地については「高い才能に驚かされた。撮影中は私と話すときも手話を使って役に徹してくれた」とうれしそうだ。

撮影はそれぞれの国で行われたため、5月のカンヌ国際映画祭が初顔合わせになったバラッツァと菊地。バラッツァはバベルの上映中、隣の席で涙をぽろぽろ流している人に気づき、どうしていいかわからず上映が終わるまでその人の手をずっと握っていたそうで、終了後、それが菊地だと初めて知ったという。

まだ米国では無名の2人だが、「ハリウッド映画に出たかいがあった」とは菊地。「(9月の)トロント映画祭でブラッド・ピットに会えた。ハグしてもらえた」と喜んでいる。

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