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「ザ・センチネル/陰謀の星条旗」
キーファー・サザーランド、今度はシークレット・サービス
10月6日(金)by 岡田敏一
米大統領を護衛するシークレット・サービスが大統領暗殺計画に加担していた? こんな政治サスペンス映画「ザ・センチネル/陰謀の星条旗」が7日から公開される。米の人気テレビドラマ「24」でおなじみの人気男優で、今作ではシークレット・サービスのトップ調査員を演じるキーファー・サザーランドに撮影での苦労話や映画の見どころなどを語った。

映画「ザ・センチネル/陰謀の星条旗」のワンシーン (C)2006 TWENTIETH CENTURY FOX

故レーガン米元大統領の暗殺を防いだ伝説のシークレット・サービス、ピート(マイケル・ダグラス)は、現大統領夫人サラ(キム・ベイシンガー)と不倫関係にある。米連邦捜査局(FBI)から不審人物としてマークされ、大統領暗殺計画への関与の疑いをかけられる。逃亡するピート、追跡するのは、かつての部下デヴィッド(サザーランド)だった…。

ロンドン生まれ。名優ドナルド・サザーランド、女優のシャーリー・ダグラスを父母に持つ芸能一家に生まれたが、下積みが長かったキーファー。2001年から始まった「24」で人気が爆発し、日本でもテレビCMに登場するなど、日本で最も有名なハリウッド・スターの1人に。

今回も、「24」で演じる元テロ対策ユニット(CTU)捜査官、ジャック・バウアー役を彷彿(ほうふつ)させる役だが、「ともに基本的には同じジャンルの作品だから、映画だからといって特に違いがある訳じゃないよ」と気負いはない。

とはいえ、バウアー役とは異なるキャラクターを明確に打ち出したと振り返る。「デヴィッドはシークレット・サービスという大組織に所属する人間で、犯罪調査では直感より状況証拠を重視する。一方、バウアーはその逆で直感や本能を頼りに行動する。事実に向かって進む点では同じなんだけれど、2人の特質は異なっているんだ」

ベテラン、ダグラスとの共演に大いに役者魂を刺激されたようで、「本当に素晴らしく興味深い経験になったよ。年齢からは想像できないパワフルさに圧倒されたね。学ぶことが多かったよ」。

顔は小さく、想像以上に小柄なことにも驚かされたが、どんな質問にも真剣かつ丁寧に答えてくれる。父の存在がプレッシャーのような気もするが、「実は15歳になるまで父が有名な映画俳優とは知らなかったんだ。18歳の時に「M★A★S★H マッシュ」(1970年)や「鷲は舞いおりた」(76年)など父の代表作のビデオを初めて借りて、2日間ぶっ通しで見たんだけど、父は『お前は史上最悪の息子だ』ってあきれてたよ」と笑う。

最近、自らのレコード・レーベルを立ち上げて音楽ビジネスにも挑戦するなど、活動の場は広がるばかり。彼を紹介する際、「『24』の−」という形容詞はもう必要ないかもしれない。

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