「53年作品」問題
格安DVDの著作権仮処分、米映画会社が取り下げ
10月11日(水) 東京朝刊
米映画会社のパラマウント・ピクチャーズ・コーポレーションは10日、東京都内のDVD販売会社に「ローマの休日」など昭和28(1953)年公開作品の格安版販売差し止めを求めた仮処分の申し立てを取り下げた。東京地裁で申し立てを却下され、知財高裁(佐藤久夫裁判長)に即時抗告していた。
映画の著作権保護期間を50年から70年に延長した平成16年1月施行の改正著作権法は、15年末で50年となる「53年作品」に適用されるかどうかが裁判の争点。
パラマウント側は文化庁の解釈通り、53年作品にも適用されると主張したが、7月の東京地裁決定は「旧法で著作権は消滅した」と同庁の解釈を否定した。
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