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11月7日の米中間選挙を前に
「暗殺」…上映拒否も 「反ブッシュ」政治映画、続々
10月30日(月) 東京朝刊 by 松尾理也=ロサンゼルス
11月7日の米中間選挙を前に、ブッシュ大統領や現政権をこき下ろす「政治映画」が相次いで公開され、中にはブッシュ大統領が暗殺されるという筋書きをノンフィクション仕立てで映画化した作品もあり、上映を拒む映画館が出るなど論議を呼んでいる。

27日から全米の映画館約100館で公開された「ある大統領の死」(ガブリエル・レンジ監督)は、2007年にシカゴでの演説中にブッシュ大統領が暗殺されるという架空のストーリーを、ノンフィクション仕立てで作品化したもの。後を継いだチェイニー副大統領が国家権力による市民生活への統制を強めていく−という内容だ。あまりの過激さに米大手映画館チェーン2社が上映を拒否。またロイター通信によると、CNNテレビや公共ラジオ放送NPRもCM放送を拒否した。

また、「黙って歌え」(バーバラ・コプル監督)は、あるカントリー・ミュージックの歌手がイラク戦争開始直前にブッシュ大統領を厳しく批判したことと、その余波を描いたもの。ほかにもテロ容疑者を拘束しているキューバのグアンタナモ米軍基地を批判するドキュメンタリーなど複数の作品のDVDが、選挙前に発売になるという。

上映が中間選挙直前という時期だけに政治的意図があるのではないかとの見方に「ある大統領の死」の配給元は、AP通信に対し「そのような意図はまったくないと断言できる」と述べた。

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