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映画「ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟」
生誕40周年記念 歴代主役4人が勢ぞろい
   東京朝刊 by 戸津井康之
40年前、お茶の間の子供の心を虜(とりこ)にしたウルトラマン。その生誕40年を記念した映画「ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟」(小中和哉監督、16日公開)に、初代ウルトラマン役の黒部進をはじめ歴代主人公4人が出演し、今や中年となった当初からのファンの心をくすぐる。黒部らは「ウルトラマンはファンにも私たちにとっても“永久に不滅”です」と語る。

昭和41年、日本特撮史上初の“巨大変身ヒーローもの”としてテレビ放映され、平均視聴率が30%を超えた「ウルトラマン」。その制作現場に参加していた、新作のプロデューサーを務める鈴木清は「作る側は挑戦的な特撮映像を作り、見る側はテレビにかぶりついてみた。作り手、受け手が同じ“熱いエネルギー”でウルトラマンと対峙(たいじ)していた」と振り返る。

そんな鈴木が忘れられないのが11年前の阪神大震災だ。「被災した子供たちをウルトラマンで勇気付けたい」。被災した小学校を訪れ、ウルトラマンとの握手会を開くなど被災地を励ますイベントを開いてきた。

40周年映画は震災復興10年に合わせ、「再生の道を歩む神戸が舞台」と決めていた。災いをもたらす残虐な怪獣(=大震災)から神戸市民を救うため、歴代ウルトラマンが命懸けで戦うというストーリーだ。撮影に協力した神戸市のフィルムコミッション「神戸フィルムオフィス」の田中まこ代表は「市民エキストラの応募数は記録的。ウルトラマンの偉大さを認識しました」と語る。

今回出演する歴代主人公は、黒部のほかウルトラセブン役の森次晃嗣、ウルトラマンジャック役の団時朗、ウルトラマンA役の高峰圭二。団は「ただの勧善懲悪ではない。そんな子供扱いしない本格ドラマだったからこそ、40年が過ぎた今も大勢のファンに支持されるのだと思います」と語った。

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