「さだまさしが降りてきた」
新アルバム「四つ葉のクローバー」 岡村孝子 
7月1日(土) 東京朝刊
シンガー・ソングライター、岡村孝子が、新作アルバム「四つ葉のクローバー」を発表した。彼女の曲にさだまさしが詩をつけた「銀色の少女」をはじめ、純粋な大人の愛の形を1980年代風のメロディーにのせてさわやかに歌っている。彼女が自作曲に詩の提供を受けるのは初めて。一歩ずつ前に進む岡村の姿を感じる作品だ。


岡村は高校生のころ、さだの歌を聴いてシンガー・ソングライターになろうと決め、かつてのデュエット名「あみん」も、さだの詩の中からとったというほど、さだを尊敬してきた。テレビの音楽番組で共演したのがきっかけとなり、今回の詩の提供が決まった。「レコーディングのとき、歌うたびに新しい発見をする深い詩でした。何十回と歌い、最後のワンテイクで『さださんが降りてきた』って実感したんです」という。

「銀色の少女」は、シルバーエイジになっても少女の心を持ち続け、愛する人の手を離さずにいたい、そしてもし愛する人が自分のことが分からなくなっても思い出で支えてあげたい、と歌う。いわば究極のラブソング。「ハコ(「あみん」のコンビ、加藤晴子)は詩を読んで、ご主人のことを思って涙が出たと言いました。私は…手を離しちゃったから。テヘ」

また「夢見る瞳」は、夢に向かって進もうとする子供への“応援歌”。彼女にとって初めてのサンバ調の楽曲で、サンバドラムが陽気に弾む。「アレンジも期待どおりの仕上がりでした。子供たちが楽しく輪になって歌ってくれたらなあ、と思います」

このほか、バラードの「晩春」や「暁の空」も印象的。また、シングル「春色のメロディー」のカップリング曲「聖域」は、以前のパイプオルガンを中心にしたアレンジから、自分の声を重ねたコーラスとストリングスを軸にしたものに変え、すがすがしさが増した。

「ソロになって20年あまり。ずっと迷いながら来ましたが、今はさださんから『このまま信じる道を歩いてゆきなさい』と背中を押されたような気がしています」(深堀明彦)

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