JTBまとめ 総旅行費用過去最高に
ことしの夏休み 増える 長距離、連泊旅行
7月5日(水) 東京朝刊
JTBが4日まとめた夏休み(7月15日〜8月31日)の旅行動向によると、景気回復を反映して国内外への旅行者とも増加する見通しだ。長距離や連泊旅行が増えるため、総旅行費用は前年比4・6%増の3兆2560億円で過去最高となると見込んでいる。

国内、海外を含めた総旅行者数は前年比2・4%増の7786万人。国内は同2・3%増の7535万人で、平成12年の調査以来、過去最高を記録する見込み。また、海外も同5・0%増の251万人と昨年を大きく上回るという。

海外旅行では映画「ダ・ヴィンチ・コード」公開の影響もあり、欧州が人気。なかでもW杯が開催されたドイツのほか、モーツァルト生誕250周年にわくオーストリアへの旅行者が増加しているという。

一方、国内旅行でも、遠距離の北海道や沖縄が好調を維持しており、「人気ホテルコースといった高額な商品から順に売れている」(JTB広報室)。また、ファミリー層では夏休みを家族と少しでも長く楽しみたいという希望が強く、「近場でも連泊するケースが増えている」(同)としており、こうした傾向も旅行費用の増加につながるようだ。

今年は旅行各社がさまざまな割引や特典を盛り込んだ「早期予約特典」を前面に打ち出したことで、例年に比べて早い時期の申し込みが増加したのも今年の特徴だ。

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