中国産品薄とシラス不漁
ウナギの価格 ウナギ上り 土用に向けて2割高
7月18日(火) 東京朝刊 by 塩原永久
中国産の定着で身近になったウナギが、高級品に逆戻りしそうだ。稚魚の不漁や中国産品の輸入規制強化で品薄となり、店頭価格が国産、輸入品ともに上がっているためだ。暦の関係で今年は「土用の丑の日」が今月23日と8月4日の2回あり、需要期も長い。スーパーなど思い切って高級感のある国産品にシフトする動きも出ている。

夏のスタミナ源も高根の花に?
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スーパーのウナギ店頭価格は、昨年比で1〜2割程度上がっている。西友は長焼きなど3商品の価格を10〜15%上げた。イトーヨーカ堂も鹿児島産うな重を200円高の1280円、中国産は100円高の798円とした。「流通量の7割以上を占める中国産中心の輸入ものが品薄で、それに国産がつられている」(卸売業者)状況だ。

輸入品減少の発端は昨年、中国産ウナギの加工品から日本で禁止されている抗菌剤が検出されたことだ。野菜から残留農薬が相次いで見つかったこともあり、安全性を基準に農水産物の流通を規制する「ポジティブリスト」制度が5月末に導入された。

これを受け、制度導入前から「リストに引っかかるのでは」と恐れた中国の生産業者からの輸入が激減した。

これに拍車をかけているのがシラス(ウナギの稚魚)の不漁だ。

ウナギは近海でとれたシラスを養殖池で成長させ、最短で7カ月前後で出荷する。このため、シラス漁の具合が、1年後の国産ウナギの価格を左右する。

一昨年、昨年とシラスの不漁が続いたことで、国内主要産地の鹿児島県の大隅養鰻(ようまん)漁協は「今年は昨年の半分程度しか養殖の収穫がない」となげく。

中国産の輸入減少と品薄のダブルパンチで、高級感のある国産品と割安な中国産を並べるケースが多かった大手スーパーなどでは、扱い商品を国産品のみに転換する動きがでてきた。

ローソンは予約なしで店頭販売するウナギ弁当のすべてを、今シーズンから国産だけに変更した。都内の大手魚介小売業者も、百貨店に展開する店舗で、「中国産の販売をやめ、国産一本にした」という。

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