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上品さが人気
クリスマスケーキに異変 今年の聖夜は大人の苦み 
  東京朝刊
百貨店で予約シーズンを迎えたクリスマスケーキに“異変”が起きている。ホワイトクリームにイチゴが乗った典型的なケーキに代わり、チョコレートで覆ったケーキが急増しているのだ。ショコラティエ(チョコ職人)ブームが浸透し、百貨店各社は、苦みのある高級チョコで大人の高級感を打ち出すという。「白から黒」への移行で、今年の聖夜は甘いだけじゃなくなりそう?

2006年の新作クリスマスケーキ発表会と試食会が開催された=東京・中央区の大丸(撮影・小松洋)

大丸は先月末、予約受付を前にクリスマスケーキの試食会を開催。参加した女性らの人気は、チョコ系に集まった。試食会の担当者は「今年のケーキはチョコ仕様の“黒の比率”がいっそう高まった。チョコの苦味が演出する上品さがうけている」と話す。

数年前からのショコラティエブームでは、欧州の著名店が日本に次々と上陸した。高島屋では東京店にフランスの「パスカル カフェ」が開店。今年は同店のベネズエラ産カカオにこだわったケーキなど、著名ショコラティエが手がけるケーキを充実させた。

大丸も国内外のショコラティエと組んだオリジナル品を拡充。ショコラティエ著名店は引く手あまたで、タッグを組む店の百貨店による囲い込みも進む。

ただ、今年はイブの12月24日が日曜日なことから、家族向けに典型的な「白」のクリスマスケーキを売り込む百貨店も多い。

高島屋でも、家族層が中心の新宿店では、一番人気が「シンプルな純白のショートケーキ」だ。三越は「家族がそろい、子供がロウソクを立てて楽しめるケーキの需要が伸びそう」と、表面に生クリームをたっぷり使った大型のケーキを用意した。



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