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石原さとみ、田畑智子 フレッシュキャストで新たな生命
「奇跡の人」 魂の交流 成長の物語
  大阪夕刊 by 亀岡典子
三重苦の少女ヘレン・ケラーと彼女を導いた家庭教師アニー・サリバンの葛藤(かっとう)と魂の交流を描く名作「奇跡の人」が、ドラマやCMなどで活躍中の石原さとみ、田畑智子というフレッシュなキャストで新たな命を吹き込まれる。大阪での上演は10日から12日まで、シアターBRAVA!(大阪市中央区)で行われる。

「初めての舞台で緊張の半面、新しいことへの冒険にワクワクしています」と話す石原さとみと田畑智子(左から)
「初めての舞台で緊張の半面、新しいことへの冒険にワクワクしています」と話す石原さとみと田畑智子(左から)


目が見えず、耳が聞こえず、口もきけないという三重苦ゆえに甘やかされ、家庭内で暴君のように君臨していたヘレン(石原)。そこへやってきた新しい家庭教師アニー(田畑)は容赦なく厳しく接し、彼女に言葉と人間としての尊厳を教えてゆく。

当初は2人の間に激しい闘いが繰り広げられるが、やがて“奇跡”が起こる。舞台はヘレンだけでなく、愛をなくし、孤独な人生を送ってきたアニー自身の成長の物語でもある。そこに深い感動が込められている。

ホリプロスカウトキャラバンでグランプリを受賞(平成14年)後、ドラマにCMにと大活躍し、最近ではNHK大河ドラマ「義経」の静御前役や、関西系ドラマ「Ns’あおい」の主役、あおい役なども演じた石原は、今回が初舞台。過去に寺島しのぶや菅野美穂、鈴木杏らが演じた三重苦の少女という“難役”にいきなり挑むことになるが、「暗闇の中で光を求め、振動や音に敏感に手探りでいろんなことを知っていこうとするヘレンの姿は、舞台初体験の私とどこかリンクします」と神妙に語る。

同時にプレッシャーもあるそうで、「なかなかイメージがわいてこないのですが、せりふの一行一行を大切に、想像力をふくらませながら演じていきたいですね」。

またこちらも大竹しのぶら演技派の女優が演じてきたアニー役の田畑にとっては、初の翻訳劇。「彼女は愛に飢えた人。若いのに壮絶な人生経験をしてきたのですが、彼女もヘレンと出会って教わる部分もある。そういう成長の過程をきちんと演じたい」と抱負を語る。

ほかに小島聖、山崎裕太、梨本謙次郎、鷲尾真知子らが出演。



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