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北杜夫氏の実兄
エッセイストの斎藤茂太氏死去
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軽妙なエッセーで多くのファンを持つ日本精神科病院協会名誉会長でエッセイストの斎藤茂太(さいとう・しげた)氏が20日、心不全のため死去した。90歳だった。東京都出身。自宅は非公表。通夜と葬儀は親族のみで行う。告別式は12月3日午後1時から、東京都港区南青山2の33の20、東京都青山葬儀所で。喪主は妻、美智子(みちこ)さん。

死去した斎藤茂太氏

大正5年、歌人で精神科医の斎藤茂吉を父として生まれる。作家の北杜夫(もりお)氏の実兄。昭和大、慶応大などで学び、早大講師などを歴任。昭和25年、父を継いで斎藤病院院長となり、精神医療に従事した。

医療の傍ら著述活動にも意欲を見せ、39年、「茂吉の体臭」を発表。55年に出した「長男の本」は、核家族社会で世の長男へ贈るエールとしてベストセラーになった。このほか、精神科医ならではの知見を平易な文章でつづった本を数多く出版、ファンを獲得した。

飛行機マニア、旅行好きとしても知られ、「とにかく飛行機への情熱」などの著書もある。アルコール健康医学協会会長、日本旅行作家協会会長も務めた。



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