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初の映画音楽 また一歩“革新”
ウクレレ奏者のジェイク・シマブクロに聞く 
  東京朝刊 by 安田幸弘
人気ウクレレ奏者、ジェイク・シマブクロが、新アルバムを発表し、福島の炭鉱町を舞台にした映画「フラガール」で初めて映画音楽にも挑戦した。チャレンジ精神旺盛で、「どんどん前進していきたい」と語る俊英に聞いた。

ウクレレ奏者のジェイク・シマブクロ(撮影・安田幸弘)

ハワイ出身、在住の日系4世。ハワイ州観光局のイメージキャラクターを務めるなど現地ではすでにスターで、今年2月に米プロバスケットボールのオープニングで演奏するなど米国本土での人気も高まっている。日本にもファンが多く、今夏開いた来日ツアーは各地で満席となった。

最新アルバム「ジェントリー・ウィープス」では、ハワイアンからカントリー、フラメンコまで幅広い曲調を奏で、“イノベイター(革新者)”と呼ばれる実力を存分に発揮している。

「どんな楽器でも革新がある。例えばピアノはもともとクラシックの楽器だったけど、ブルースにも使われるようになった。ウクレレも伝統的なハワイアンミュージックを弾く楽器だと思われているけど、ロックやフュージョンにも使われるようになると思うよ」

音楽を手がけた上映中の「フラガール」は実話に基づく物語。福島県の温泉レジャー施設「常磐ハワイアンセンター」(現・スパリゾートハワイアンズ)の誕生秘話をフラダンスの魅力とともに描いていて、穏やかなメロディーが映像に彩りを与えている。

今回の音楽制作の依頼があった際、母方の先祖が福島在住だったことを知り、「縁を感じた」という。

11月3日に30歳を迎える。「初めて走る12月10日のホノルルマラソンが30代最初の挑戦」。走り終えたらゴール近くでそのままライブを開くらしい。マラソン完走直後の演奏会という前代未聞の試み。ウクレレの「革新」をまた一歩進めるかもしれない。



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