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「透明、遊び心、真剣」コンセプト
ブローニュの森に浮かぶガラスの船
  東京朝刊 by 山口昌子/パリ
「ルイ・ヴィトン」や「ジバンシー」などフランスの高級ブランドを傘下におさめる企業グループ「モエ・ヘネシー ルイ・ヴィトン」(LVMH)がパリ・ブローニュの森に現代美術館を設立する。2009年から2010年の開館を予定しており、パリの新たな名所となりそうだ。

2日、パリで開かれた「ルイ・ヴィトン基金」の創設発表会で、新美術館建設について語るLVMHのアルノー会長(右)と建築家のフランク・ゲーリー氏(AP)

LVMHのベルナール・アルノー会長は2日、パリ市内で会見し、「ルイ・ヴィトン基金」の創設を発表、総面積6000平方メートルに及ぶ美術館構想を明かした。設計は米建築家のフランク・ゲーリー氏。米ロサンゼルスの「ウォルト・ディズニー・コンサートホール」などの斬新なデザインで知られる。

美術館は、「透明、遊び心、真剣」をコンセプトに森に浮かぶガラスの船をイメージしているという。建物の中からブローニュの森も一望でき、遅くても2010年初頭に完成する。総工費は1億ユーロ(約150億円)。

アルノー氏は展示作品については、「時期尚早」として詳細を語らなかったが、日本の村上隆氏や米国のマシュー・バーニー氏ら現代美術家の作品など、同社がこれまでに所蔵する美術品に、今後、収集される作品が展示されるとみられる。 「ルイ・ヴィトン」社は1854年に創設された皮革製品や衣料を中心とする老舗ブランドで、1987年に酒造の「モエ・ヘネシー」社と合併してできたLVMHグループの中でも中核を担う。

90年代からは「利益の社会還元」の観点から、セザンヌ、ゴッホ、ピカソなどの美術展示会も手掛け、パリのシャンゼリゼ大通りにある店舗も展示場に利用されている。



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