産経Webへ戻る
ENAKってどういう意味? | お知らせ | 新聞バックナンバー購入 | 問い合わせ | リンク・著作権 | MOTO | 産経Web
蔵之介&高嶋兄ら“声”競う
京極夏彦原作「百器徒然袋−雨・風」 
  東京朝刊 by 安藤明子
昨年、32年ぶりに連続ラジオドラマを復活させた朝日放送(大阪)が第2弾として京極夏彦原作の「百器徒然袋−雨・風」を制作し、8日から放送(日曜後9・0)する。佐々木蔵之介、高嶋政宏らの出演で、今回も全国7局ネット(関東地区はニッポン放送)で放送は半年間。さらにリスナーを広げられるか−。

原作者の京極夏彦(中央)と共演者たち

元子爵の子息で探偵の榎木津礼二郎が古本屋の店主、京極堂とともにさまざまな事件を解決する京極の人気探偵小説「百器徒然袋−雨」とその続編「−風」のドラマ化。京極作品は数多く映像化されているが、初のラジオドラマ化を誰よりも喜んでいるのがほかならぬ本人。「日本の小説は口承文芸にルーツを求めることができるので、音声だけのラジオの方が映像よりも表現形態が近い。どうなるか楽しみ」と期待を寄せる。

礼二郎役を佐々木、京極堂役を高嶋が演じるほか石井正則、田口浩正、斉藤洋介、ゴルゴ松本、そしてナビゲーターに夏木マリという多彩な顔ぶれ。「ラジオは感情を思い切り開放できるから好き」という佐々木と斉藤、石井以外は初挑戦だが、「見た目でごまかせないだけにせりふをはずすとすぐ分かる。難しいけどおもしろい」(高嶋)、「姿(身長158センチ)をさらけ出さなくていいので、僕の夢である身長185センチのつもりでやってます」(石井)と音だけでイメージする世界の魅力にはまっている。

かつて全盛を誇ったレギュラーのラジオドラマはNHKをのぞき、テレビ時代の到来とともにほとんど姿を消し、ラジオは生ワイド番組が主流になった。朝日放送は1年前、「ラジオドラマこそ音表現の原点。今のままでは後継者もできない」と連ドラを復活。宮部みゆきの原作「ぼんくら」と「日暮らし」を中村橋之助主演で半年間放送し、往年のリスナーに加えて宮部ファンのヤング層を開拓したため、連ドラの続行が決まった。

毎日放送(大阪)も、5年前から日曜深夜に1時間の単発レギュラー「ドラマの風」を放送。今年3月に「博士の愛した数式」、9月には「明日の記憶」という映画にもなった話題作を制作。この2作はTBSでも放送されるなど、ラジオドラマは徐々に復活しつつある。はたして、京極がいう「ブームの予感」はあたるのか!?



産経Webは、産経新聞社から記事などのコンテンツ使用許諾を受けた(株)産経デジタルが運営しています。
すべての著作権は、産経新聞社に帰属します。(産業経済新聞社・産経・サンケイ)
(C)2006.The Sankei Shimbun All rights reserved.

ここは記事のページです