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自分らしく歌っていきたい 
タイの人気歌手 タタ・ヤンに聞く 
  東京朝刊 by 安田幸弘
タイの人気歌手、タタ・ヤンが、日本でも人気を集めている。一昨年の日本デビュー作「I BELIEVE」は30万枚を超え、最新作もオリコン初登場10位に。東南アジアを拠点に活躍の場を広げる歌姫に聞いた。

シャワー中でも歌うというタタ・ヤン。「歌を嫌いになったこと?これまでトータル1時間くらいかな」

米国人の父とタイ人の母の間に生まれ、13歳でタイでデビュー。クリアな歌声と、モデルもこなす端正なルックスですぐに脚光を浴び、これまで売り上げたCDは1200万枚以上にのぼる。香港やシンガポールでも人気者だ。

最新アルバム「テンプレチャー・ライジング」は、「前作よりも難曲が多く、チャレンジだった」と話す。

収録曲のひとつ「アイ・ウォント・サム・オブ・ザット」は、米国の売れっ子作曲家、ダイアン・ウォーレンの作品。人気女性グループ、TLCのために作ったが、メンバー1人の死によってお蔵入りしていた。縁あって今回、ダイアンから提供してもらった。

「とっても難しいバラードで、(録音前に)ボイストレーニングを受けたくらい。でも大きなステップになりました」。2年前に母がガンで他界したため、この曲に追悼の思いも込めたという。

軽快なポップ音楽やR&Bなど大半のサウンドは西洋風だが、ほのかに東洋の香りも立ち上る。

「私のやろうとしている音楽は西洋と東洋の中間地点。今回のアルバムでもインドのシタールを使ったポップスを収録しました。西洋音楽をアジアの人たちに聴いてもらい、逆にアジア風の曲を西洋の人に紹介していきたい」

「常に新しいことに挑戦しているから」と、米歌手のマドンナを尊敬しているという。「でも、彼女みたいになりたいっていうわけじゃないの。歌にしろスタイルの維持にしろ、ものすごく努力している面を見習って、自分らしく歌っていきたいと思っています」



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