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日本系、16日スタート
新番組「極上の月夜」 世界が絶賛、「千手観音」披露 
  東京朝刊 by 松本明子
最高峰のエンターテインメントを紹介していく日本テレビ系の新番組「極上の月夜(げつよる)」(16日スタート)の第1回放送で、世界が絶賛した中国民族舞踊「千手観音」が披露される。踊る21人の男女は全員耳が聞こえないのに、神秘的な音楽に合わせて繰り広げられる一糸乱れぬ動きは感嘆するしかない。

中国民族舞踊「千手観音」(日本テレビ提供)

音のない世界でどうやって感じることができるのだろうか。先頭で踊る●麗華(タイ・リーファ)は「学校で太鼓がたたかれ、その振動を感じる練習をする。そして手話の先生からの指示で踊る訓練を続けます」と説明する。

麗華は2歳のときの高熱が原因で聴覚障害者となった。1987年に中国の障害者のなかから選ばれ、設立された中国障害者芸術団の一員で、カーネギーホールやスカラ座の舞台に立ったこともある中国でも有名なダンサーである。

舞踊団は、2004年のアテネ五輪閉幕式で注目され、08年北京五輪開会式でも演じることが決まっている。昨年2月に中国の国民的番組「春節晩会」に登場すると、74・8%という高視聴率で、約10億人が見た計算になり、驚異的な人気ぶりを見せつけた。

番組の総合演出をつとめる岩間玄は「舞踊団がテレビ番組という単独の仕事だけで海外に出るのは初めて。練習風景にカメラが入るのも世界初です」と話す。

番組は三宅裕司、松岡充(SOPHIA)、美輪明宏、木村彰吾らによって進められていく。三宅は「常に上質のエンタメを目指している僕にとって、そろそろこういう番組が出てきてもいいのではと思っていた」とコメント。美輪も「着眼点がいい。昔のテレビのように正攻法でいくといいのよ」と話し、「最近の若い人は本物の素晴らしさを知らない」とチクリ。「千手観音」については、スタジオにいた全員が「本物ねえ」と驚きの声を上げていた。

●=台におおざと



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