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“孤独”乗り越えた珠玉のメロディー
元デスティニーズ・チャイルド ラトーヤに聞く 
  東京朝刊 by 岡田敏一
米人気グループ、デスティニーズ・チャイルドの元メンバーで、この夏にソロ・デビューアルバムを発売したラトーヤ。全米チャートで1位になるなど人気は健在で、「スタジオでの1人ぼっちの録音作業に最初は戸惑ったけれど、素晴らしい作品に仕上がった」と語った。

元デスティニーズチャイルド・ラトーヤ(撮影・岡田敏一)

ラトーヤは8歳でデスチャに加入。約7年間在籍したが、2000年に脱退。その後、衣類・宝石販売店経営で成功したが、04年に復帰を宣言していた。今作は8月12日付の全米アルバムチャートで初登場1位を獲得。デスチャ出身では、ビヨンセも歌手兼女優として大活躍している。

今回は、人気ラッパーのジャーメイン・デュプリをプロデューサーに迎え、激しいビートを強調したダンス音楽であるビヨンセのサウンドと差別化を図るサウンドづくりを展開。スタイリスティックスの名曲「ユー・アー・エブリシング」のメロディーをサンプリング(借用)した「トーン」などメロディアスな曲が心地よい。

メロディー重視の姿勢は、デスチャ初期に「セイ・マイ・ネーム」などのヒット曲を共作するなどソングライターとしても活躍した彼女ならではのこだわり。今回も「ヘビーなヒップ・ホップのビートにソウルやR&B(リズム・アンド・ブルース)の美しいメロディーを融合したような」スタイルに仕上げている。

とはいえ、1人でスタジオにこもるという“孤独な作業”はデスチャ時代には経験しなかったことだったといい、「ポジティブな気持ちになるまでスタッフが作業を待っていてくれたことがうれしかった」と振り返る。

「尊敬するのはマライア・キャリー、マイケル・ジャクソン、スティービー・ワンダー、そしてプリンス。独自のスタイルで時代の最先端を走る人たちね。彼らの曲はいまラジオで流れても、他のどの曲よりもカッコいいじゃない!」

ラップやヒップ・ホップに人気が集まっていた米国で最近、ロックにも再び光が当たっているといい、「大衆は常に何か異質な音楽を求めているから、ロック勢の盛り上がりは良いこと。時代の流れとともに多彩なジャンルの音楽が登場し、市場が活性化されれば理想的じゃない?」。



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