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大工の父にあこがれて…
女子高生が全国初「とび2級」  
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西東京市の都立田無工業高校3年の伊藤舞さん(18)が、今年度の技能検定試験「とび2級」に合格した。とび2級は、プロの職人を想定した難易度の高い国家資格で、現役女子高生の受験も合格も全国初の快挙。見た目はごく普通の女子高生だが、「女大工」への厳しい道を目指して、「やると決めたらやる。ごちゃごちゃ言いません」と意欲をみせている。

伊藤さんは、大工の父親、貢さん(53)の姿にあこがれて、中学時代から大工の道を志し、職人養成校として知られる田無工に進学した。

とびの危険性を知っている父は技能検定受験に反対したが、とび3級に昨年合格。今年5月から2級の受験を目指して、校庭で足場を組む練習を黙々と重ねた。

7月、東京湾岸の晴海埠頭(ふとう)で、1時間50分以内に鋼管を使って屋根の片側の形をした「片流れ小屋組」を組み上げる実技試験が行われた。格好はもちろん、ダボシャツと黒のニッカーボッカー。柱を3度倒すなど大きなミスもあったが、制限時間ぎりぎりで小屋組を完成させる“根性”をみせ、今月3日に合格が発表された。

幼いころから力仕事が大好き。制服の下に隠れた腕は鍛えられている。

「女の子っぽい仕事には就きたくない。デスクワークが嫌いで、じっとしているとイライラする」

卒業後はすぐにでも現場で働きたいと思っている。就職先はまだ決まっていないが、「高所も怖くない。そこらへんの男よりも力はあります」とアピールしている。



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