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あどけなさの中にプロ意識
「14才の母」好演 女優・志田未来に聞く 
  東京朝刊 by 安藤明子
「わたしは遊びたい盛りだから、妊娠なんて考えたこともなかった。このドラマの話を聞いたときもお母さんになるってことは妊娠することなんだっていう実感がなかったから、もらった台本を読んで初めて大変な役なんだなと。でもこの年で妊娠するのが分かったことが一番の驚きです」

「14才の母 愛するために 生まれてきた」に主演する志田未来

連ドラ初主演で14歳の母となる未希を好演している自身は今春、中学に入ったばかりの13歳。目を見開いたり、きょろきょろさせながら話す顔にはあどけなさが残る。

どこにでもいる普通の中学2年生だった未希が1歳年上のボーイフレンド、智志(三浦春馬)の子供を妊娠。「赤ちゃんを産みたい」と切望する彼女の姿を通して親子・兄弟愛、友情、男女の愛…、そして何よりも「今こそ、生命について真剣に考えてもらいたい」というのが脚本家、井上由美子のメッセージだ。

30年近く前、杉田かおるが演じた“15歳の母”(TBS系「3年B組金八先生」)が大反響を呼んだが、今作はそれよりも若い母。放送前から茶の間の関心も高く、初回の視聴率は19.7%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)と好調な滑り出しをみせた。

演じるに当たっては「未希は智志のことをすごく好きなので妊娠とか考えずに自然と“そう”したのだと思う。だから智志と抱き合うシーンでは照れとか恥ずかしさはなかったし、今からおなかを大きくしてやる撮影が楽しみ。お母さんや親戚(しんせき)のお姉さんに(妊婦の)歩き方とかを聞いてます」とプロ意識をのぞかせる。

6歳のときから子役としてドラマなどに出演。昨年、日テレ系「女王の教室」で冷酷な女教師に立ち向かう小学6年生役でブレークしたが、「わたし1人じゃ何もできない。ドラマはみんなで作るもので、こういう役も監督とかみんなに聞きながらだからできるんです」。このひたむきさこそが、今秋最も注目を集めている13歳女優の“秘密兵器”かも。



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