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「プレッシャーで逃げ出しそうだった」
上戸彩が「李香蘭」 激動の半生を演じる 
  東京朝刊 by 安藤明子
売れっ子女優の上戸彩がテレビ東京系の2夜連続ドラマ「李香蘭」(来春放送予定)で、歴史に翻弄された日本人女性、李香蘭こと山口淑子の激動の半生を演じる。アイドル脱皮なるか!?

上戸彩(右)に「2つの国をもった李香蘭のつらさもしっかり演じてもらいたい」とアドバイスする山口淑子

上戸が「今までも大変な役をいろいろやったけど、それ以上にハードルの高い役。プレッシャーに負けそうで逃げ出したい心境だった」と話す今回の主人公、李香蘭−。

大正9年、父の仕事先の中国で生まれ育った彼女は日本人でありながら中国人女優、歌手として活躍し、日本の敗戦によって引き揚げ。帰国後、山口淑子として芸能活動を再開し、のちに参議院議員も務めた。

台本は2年前、山口が新聞連載した「私の履歴書」をもとに、実力派ライターの竹山洋が脚色したもので、「彼女の人生を描くのは昭和史を書くということ。戦争は絶対にしてはならないがテーマ。通常の5倍くらいの1年がかりの作業になった」と竹山。

2つの祖国の間で苦悩した山口の引き揚げまでを中心に、彼女と関わりの深かった歴史上の人物たちとの出会いと別れ、さまざまなエピソードで綴る大作に主演する上戸は「李香蘭さんは亡くなった私のおばあちゃんが大ファンだった人。イメージを壊さないことを第一に心がけて、今の私が出来る限りの悔いのない芝居をしたい」と、2カ月の上海ロケに挑む。

また、会見にサプライズ出席した山口は「上戸さんがすごくのってらっしゃるのでホッとした」と、ヒット曲「夜来香」の花を贈って激励。「日中の間にはかつて戦争があり、今も決してスムーズな間柄ではない。この作品が、平和がいかに大事であるかという意識に結びついてくれたら…」と力を込めた。



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