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「運動不足」8割、「肥満」半数近く
30、40代「メタボ」意識  
  東京朝刊
肥満や運動不足を自覚する人の割合が平成3年の調査開始以来、最高となっていることが、内閣府が28日発表した「体力・スポーツに関する世論調査」で分かった。年代別にみると、30、40歳代といった働き盛りで「肥満・運動不足」とした人が多くなっている。これらの世代の肥満や運動不足への関心の高まりの背景には、内臓脂肪型肥満が原因で、さまざまな生活習慣病が発症する「メタボリックシンドローム」が注目されていることもありそうだ。


調査は今年8月、全国の成人3000人を対象に実施。有効回答は61・6%だった。

調査によると「肥満を感じている」との回答が前回(16年調査)より2・8ポイント増え、43・4%となった。年代別では、40歳代が57・0%で最多。次いで30歳代46・7%、50歳代と続いている。

「運動不足を感じる」は1・4ポイント増の67・6%。年代別では、30歳代が80・7%とトップで、40歳代は78・9%だった。

一方、「この1年間に運動・スポーツをした」と回答した人は6・3ポイント増の過去最高の74・5%に上った。週1回以上スポーツをした人の割合も5・9ポイント高い44・4%となった。

さらに、スポーツクラブや同好会への未加入者のうち、「加入したい」と答えた人が前回の23・2%から38・3%となり15・1ポイント上昇するなど、運動・スポーツの頻度・関心がともに高まっていることがうかがえる。

30歳代、40歳代という仕事が忙しく、運動不足になりがちな働き盛りの世代について、内閣府は「生活習慣病など肥満が原因とされるを病気を最も心配している世代でもある」と指摘している。メタボリックシンドロームへの不安感が、今回の調査結果につながり、「スポーツをすること」への関心も高めたといえる。



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