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フジ系ドラマ「不信のとき〜ウーマンズ・ウォーズ」
杉田かおる「和子」を語る
9月5日(火) 東京朝刊 by 安藤明子
「和子は原作にはないオリジナルの役でとても孤独な人。最初は道子さんへの親切のつもりで浅井家に入ったけど、自分の中で浅井家の存在がどんどん大きくなっていって、それも情とかよりも執着や依存的要素が大きい。不倫ものでありながら、だれしも1人では生きてはいけないということを描いた人間ドラマだと思ってやってます」

作家の有吉佐和子が40年以上前、正妻と愛人それぞれの幸せ、切なさ、野望…を描いた小説の平成版。一見、誰もがうらやむ生活を送る道子(米倉涼子)と、過去を持つ銀座のクラブのママ、マチ子(松下由樹)、2人の間を行き来する道子の夫、義雄(石黒賢)。そんな秘密の関係を、ある信念をもってのぞき見するバツイチ家政婦、和子は「視聴者目線のストーリーテラー」という役どころだ。

彼女が発する『妻と愛人の闘い…、第2ラウンドのゴングが鳴った』『愛は時に、狂気に変わる』などのナレーションと目線芝居は天才女優・杉田かおるならではの妙味。視聴者の多くは「和子が何かを仕掛けているのでは!?」と疑心暗鬼で事の成り行きを見つめている。だが、和子の“生みの親”であるプロデュース兼脚本の栗原美和子によれば、「和子は純粋な人」なのだとか。

今や栗原ワールドにすっかりはまっているという杉田も「視聴者にそう思われるのは本望。ドラマの中で和子の存在が大きくなり、抜擢(ばってき)してくれた栗原さんに感謝してます」としたうえで、「杉田個人としては、道子もマチ子もどっちもきらいです」。

21日の最終回では、「収録後は抜け殻状態だった」という和子の“心の叫び”が炸裂(さくれつ)する。



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