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今度は弁護士が主役
スピンオフ 広がる「踊る」シリーズ  
9月12日(火) 東京朝刊 by 安藤明子
“スピンオフ(派生)”という言葉を定着させたフジテレビ系の人気シリーズ「踊る大捜査線」に、新たなスピンオフドラマが登場する。「弁護士・灰島秀樹」。八嶋智人がドラマ初主演するその新作を含めて、10月にスピンオフ4作品が一挙放送される。『踊るレジェンド』と銘打ったこのシリーズ、どこまで進化するのか…。

「弁護士・灰島秀樹」の八嶋智人(中央)=フジテレビ提供

新ドラマは、昨夏公開のスピンオフ第2弾「容疑者・室井慎次」からさらにスピンオフした「踊る」の“孫”的な作品。八嶋が演じる主人公の灰島は、「容疑者−」では「警察の不正を徹底的に追及する」という大義名分の下、室井管理官(柳葉敏郎)を窮地に追い込んだくせ者弁護士。今回は、環境保護を掲げた灰島が、IT企業社長(長井秀和)からの報酬をねらうというストーリー。

シリーズの舞台である警察を離れた番外編となるが、一連のシリーズを手がける亀山千広プロデューサーは「正論を貫くために苦悩する人々を描くという“踊る”の精神はそのまま」と話す。

織田裕二主演の連続ドラマ(平成9年)の時からファンだったという八嶋は「大好きなシリーズの中に自分が入れただけでなく、主演で作ってもらえるのはうれしい。特殊な役だったので最初は冗談だと思ったけど、脚本の君塚(良一)さんがうまく書いてくれた。僕、すっげえ頑張ったんです」と大喜び。

「踊る大捜査線」シリーズが生み出した映画、ドラマの主役たち(左から寺島進、ユースケ・サンタマリア、柳葉敏郎、八嶋智人)=フジテレビ提供

一方、連ドラ時代からレギュラー出演し、スピンオフ第1弾「交渉人・真下正義」で主役に躍り出たユースケ・サンタマリアは「映画の『真下』は僕のターニングポイントとなった作品。今回、4連チャンで見てもらえるのは最高の喜び」。同じく連ドラの準主役から「容疑者−」で主役にステップアップした柳葉は「室井という男と知り合えたのはおれにとって幸せなこと。映画では八嶋君が灰島を演じたことで、室井を引き立ててくれた」と八嶋にエールを送る。

また、「交渉人−」からのスピンオフ作品「逃亡者・木島丈一郎」で主役を演じた寺島進は「自分がドラマ主演したこと自体が奇跡に近い。それだけ“踊る”という作品の軸が厚いのだと思うので、新作ドラマも楽しみにしたい」とシリーズの魅力を語る。

気になるのはシリーズの今後。亀山プロデューサーは「正論を貫き通すシリーズをずっと続けたいと思う一方、この4人なら全く別物でもいけるとも思う。もちろん、“本丸”の織田さんともちょくちょく話をしてます」とのこと。「踊る」シリーズがまだ続くのは間違いなさそうだ。



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