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宝飾“実験市場” 世界が輝き競う
銀座 仏「ショーメ」リニューアル 
9月13日(水) 東京朝刊
フランスの老舗宝飾ブランド「ショーメ」の東京・銀座本店が12日、リニューアルオープンした。銀座中央通り沿いは過去10年間で海外宝飾ブランド店が急増し、競争が激化。老舗のショーメも新しい店構えで攻勢をかける。

正面をコバルトブルーに改装したショーメ銀座本店=12日夕、東京都中央区銀座

ショーメは1780年創業、ナポレオン御用達の輝かしい歴史を持つ。銀座に旗艦店を出店したのは4年前。今回、正面玄関を象徴色のコバルトブルーにするなど、インパクトのある店構えに改めた。

ミキモトなど国内の宝飾店も多い銀座だが、1990年代後半から、ティファニー、ハリー・ウィンストン、カルティエなど海外ブランドが相次いで出店。最近はシャネルやルイ・ヴィトンといった皮革品・服飾ブランドも高級宝飾品に力を入れている。来年末にはイタリアのブルガリが10階建てのタワーを完成させる予定だ。

クモの巣をイメージした、ショーメの新コレクション「アトラップ・モア」のネックレス(撮影・古厩正樹)

こうした状況をショーメのティエリー・フリッチ社長は「むしろ歓迎だ。海外ブランドが集まって市場開拓した方が効率がいい」と話す。

矢野経済研究所によると、昨年の宝飾小売市場規模は13年ぶりに増加に転じ、1兆2677億円。バブル期の3兆円超には遠く及ばないが、少なくとも今後数年は拡大傾向が続くとみる。

ショーメも日本での売り上げが過去3年間で2倍になり、世界の売り上げの3分の1を占める。高額商品も売れるが、最近は10万、20万円台のものを求める若い女性が目立つという。

フリッチ社長は「日本は顧客層が世界で最も若く、かつ女性が自ら宝飾品を買うという点が特徴的。この傾向は世界に広がりつつあるので、最先端の実験的市場として今後も日本市場を大事にしたい」と話している。



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