産経Webへ戻る
ENAKってどういう意味? | お知らせ | 新聞バックナンバー購入 | 問い合わせ | リンク・著作権 | MOTO | 産経Web
二十一世紀戯曲文庫 新旧の戯曲を出版
ネット上に戯曲専門書店を開設 日本劇作家協会
  東京朝刊 by 生田誠
日本劇作家協会(坂手洋二会長)が10月2日、インターネット上に戯曲専門書店「二十一世紀戯曲文庫」を開設し、新旧の戯曲をオンデマンド出版する。第1回の配本として、矢代静一「宮城野」、永井愛「カズオ」など絶版、未刊行の戯曲11作品を用意し、順次ラインアップを充実させていく。

ネット上に「戯曲専門書店」開設へ
ネット上に「戯曲専門書店」開設へ


購入希望者からネットで注文があれば、印刷・製本して4、5日後には本が届けられるという。本のページ数によって価格(900円〜)を設定している。出版社、書店を通さずに古今の戯曲を手軽に購入できるうえ、まだ出版されていない戯曲でも手に入れることができるようになる。

近現代演劇の台本(戯曲)は、本となって市販されることが少なく、出版されても絶版となったり、一般書店で取り扱われないことが多かった。そのため、著作権者(劇作家)の許可を得ず、無断で台本などをコピーして上演するケースもかなりあるという。

この現状を改善しようと、同協会は、オンデマンド出版部を新たに立ち上げ、電子出版を手がける「ボイジャー」の強力を得て、戯曲のオンデマンド出版に乗り出すことを決めた。オンデマンド出版部長を務める鈴木聡は「データがあれば、すぐに本が作れるし、在庫品を抱える心配もない」と話している。

今後は若手作家の自費出版も含め、戯曲数を増やしていくほか、一部の作品については実験的に劇作家の委託を受けて上演管理も行う予定だ。



産経Webは、産経新聞社から記事などのコンテンツ使用許諾を受けた(株)産経デジタルが運営しています。
すべての著作権は、産経新聞社に帰属します。(産業経済新聞社・産経・サンケイ)
(C)2006.The Sankei Shimbun All rights reserved.

ここは記事のページです