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外注費 水増しで所得を圧縮
テレビ朝日 1億3000万円の所得隠し
  速報
テレビ朝日(東京)が東京国税局の税務調査を受け、番組制作で架空の外注費を計上したとして、平成17年3月期までの3年間に約1億3000万円の所得隠しを指摘されたことが28日、分かった。追徴税額は重加算税を含め5000万円以上に上った。

関係者によると、テレビ朝日は番組制作会社「スーパープロデュース」(東京)など2社と委託契約を結んだ際、外注費を水増しするなどし、所得を圧縮していた。

外注費の水増しは、人気番組「奇跡の扉 TVのチカラ」「ドスペ!」などを担当していた男性プロデューサー(59)が深くかかわっていた。

また制作会社2社も計約3億円の所得隠しを指摘された。2社はテレビ朝日と同様に、取引先へ外注費を水増しして支出。一方で取引先には番組関係者への接待費を負担させていたが、国税局は、本来2社が直接支出すべきで、課税対象の「交際費」に当たると認定したとみられる。

テレビ業界をめぐっては16年、民放キー局4社が東京国税局の税務調査を受け、過去2−3年間にそれぞれ2−3億円の申告漏れを指摘されたことが明るみに出た。その際、番組制作費を水増しして制作会社に発注した上にその制作会社から接待を受けたり、領収書の改竄(かいざん)、私的な飲食代を制作費の一部として処理するなどしていた実態が分かった。

関係者は「視聴率さえ上げれば何をやってもいいという雰囲気がある」と金銭感覚のマヒを説明した。

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