産経Webへ戻る
ENAKってどういう意味? | お知らせ | 新聞バックナンバー購入 | 問い合わせ | リンク・著作権 | MOTO | 産経Web
“女より美しい男” 男っぽさ前面に
「フライ・ダディ」主演 イ・ジュンギに聞く 
  東京朝刊 
「女より美しい男」といわれる。前作「王の男」で中性的な役を演じたことから付いた呼び名だが、イ・ジュンギの男っぽさを最大限に生かした韓国映画が「フライ・ダディ」(21日公開)だ。草ナギ剛主演の「ホテルビーナス」に出演した3年前はまだ無名だった。今年は日本で初のファンミーティングを開いた。日韓合作映画「初雪の恋」の公開も5月に控える。人気急上昇中のジュンギに聞いた。

俳優のイ・ジュンギ(撮影・矢島康弘)
俳優のイ・ジュンギ(撮影・矢島康弘)

「台本を読んで面白そうだと思えた。僕が仕事を決めるときの理由は1つ。楽しめるかどうか。自分が演技で楽しまなければお客さんにも喜んでもらえないでしょ?」

原作は金城一紀。岡田准一と堤真一主演で一昨年に公開された「フライ、ダディ、フライ」のリメーク版だ。娘を暴行された父親(イ・ムンシク)が加害者に復讐(ふくしゅう)するために、師匠となる高校生(ジュンギ)の教えを受ける。平凡なサラリーマンのおじさんが、たるんだ腹の筋肉を縦に割るまで鍛錬。鉄条網につながれてボールを避ける−そんな奇想天外な特訓が続く。

「撮影は爆笑の連続。日本の作品も大笑いして見たけど、楽しんで見られる映画ですね」

透き通った肌、切れ長の目…華奢(きゃしゃ)な印象で、写真撮影のときも関係者が「疲れ気味なのでアップは撮らないで」と気にしたが、本人はごく普通の男の子。私生活についても饒舌(じょうぜつ)だ。

「昔はコンピューターのプログラマーになりたかった。高校のときは第二外国語で日本語を取ったので『もちろん話せます』(と日本語を披露)。当時、僕は“中村さん”と呼ばれていました。日本人顔だから? 中村さんという人にはお会いしたくないなあ。冗談ですけど」

お酒も強いそうで、「正直になれる」と“飲む韓国文化”を強調する。適度の運動が美の秘訣(ひけつ)!?とも。何年たっても映画のようなおじさん体形には程遠そうだが、「結婚したらおじさんと呼ばれるのかも。でもやっぱり、おじさんという言葉はなくなってほしいなあ」と無邪気に笑った。

映画のエンディング・タイトルが終わるまで席を立たないでほしい。ジュンギが得意のダンスを披露している。

ナギ=弓へんに剪

産経Webは、産経新聞社から記事などのコンテンツ使用許諾を受けた(株)産経デジタルが運営しています。
すべての著作権は、産経新聞社に帰属します。(産業経済新聞社・産経・サンケイ)
2007(C)SANKEI DIGITAL INC. All rights reserved.

ここは記事のページです

淀川長治の銀幕旅行