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「ハリウッドで勝ち残りたい」
「DOA デッド・オア・アライブ」ケイン・コスギに聞く 
2月6日(火) 東京朝刊 by 松本明子
武道の達人で俳優のケイン・コスギのハリウッドデビュー作「DOA デッド・オア・アライブ」が10日から、日本公開される。2年前から本格的にハリウッドのエージェンシーに所属し、幼いころからの夢を実現させたケインに話を聞いた。

ケイン・コスギ
ケイン・コスギ
日系2世の彼はもちろん英語の方が得意だ。12年間の日本での活動で日本語も不自由しないが、都内のホテルで行われた取材は、通訳を介してすべて英語で始まった。それはハリウッド作品であるということを強く意識させた光景だった。

「30歳、ゼロからのスタートでした。僕はいまヒエラルキーの一番下。時間はかかるが、努力すればいつかオーディションに受かる自信がある。ハリウッドでは有名俳優でもオーディションを受け続ける。僕もベストを尽くして勝ち残りたい」

挑戦を繰り返して勝ち得た役が、今回のリュウ・ハヤブサ。「バイオハザード」の製作チームが手掛け、「チャーリーズ・エンジェル」「トゥームレイダー」といったヒロイン・アクション系の流れをくむ作品の準主役に抜擢(ばってき)された。美女軍団を陰でサポートする謎の最強忍者。同名のゲームは世界で700万本以上の売り上げを記録している。「ハヤブサは幼いころからあこがれのキャラクター。実はゲームおたくでした。でも家にこもりながらも、ゲームから動きを研究し、トレーニングを積んでいたんですよ」

褐色の肌に白い歯を見せる。ヒロインのデヴォン青木は、レストランの米国展開で成功を収めた実業家、ロッキー青木の娘。ケインの父は、20年以上前に全米でニンジャブームを巻き起こした俳優のショー・コスギだ。ケインは8歳で父の映画に出演したが、放任主義の父からは「自分で苦労して学びなさい」と教えられたという。

ジェット・リー、ジェイスン・ステイサム主演の「ROGUE」(今秋日本公開)が控え、そして主演作品がいよいよ春にクランクインする。日本でもレギュラー番組のNHK教育「からだであそぼ」は続き、番組から学んだ著書『ケイン・コスギの子どもの作法』が10日に発売される。

「これからは日米半々の生活を続け、橋渡しになれれば」。礼儀正しく、謙虚に語る彼が「結婚はまだまだですねえ」と最後に照れた。

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