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61歳、ミレン優位
今年のオスカーは年配女優に?
   by USA TODAY
【デトロイト=USA TODAY(ジュリー・ヒンズ)】年配の女性たちは最近、同年代の活躍に大いに励まされている。米国初の女性大統領を目指すヒラリー・クリントン氏、米史上初の女性下院議長に就任したナンシー・ペロシ氏、今年のアカデミー賞主演女優賞にノミネートされた3人もしかりだ。

ヘレン・ミレン

ヘレン・ミレン(61)、ジュディ・デンチ(72)、メリル・ストリープ(57)。40歳までの女優が重宝がられるハリウッドに対し、年配女優でなければ成り立たないストーリー、素晴らしい役があることを知らしめた。

ストリープは「悪魔を着たプラダ」のファッション誌の編集長役で、部下を振り回す威圧的な鬼編集長も1人の血の通った人間であることを観客に実感させた。

デンチは「ノーツ・オン・ア・スキャンダル」ですごみのある演技を披露。計算高い独身の教師を演じ、夫と子どもがいながら男子生徒と恋愛関係に陥る教師を精神的に追い詰める。

「クイーン」のミレンはストリープ、デンチと違い、実在の英エリザベス女王を演じたが、女王その人になりきっており、すでに多数の映画賞を受賞した。

エンターテインメント・ウイークリー誌によると、この10年間、39歳より年上でアカデミー賞主演女優賞のオスカーを手にした女優はゼロ。だが、今年の下馬評は圧倒的にミレン優位。ミレンは同誌に「年を取ることのよさの1つは、人の思惑に左右されず、本物の世界を見られること」と語っており、中高年になっても人生もショービジネスも戦う価値があることがいよいよ証明されそうだ。

授賞式は25日。

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