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心に深い余韻
「ママの遺したラヴソング」S・ヨハンソンが公演
  東京朝刊 by 岡田敏一
ジョン・トラボルタとスカーレット・ヨハンソンが共演する映画「ママの遺したラヴソング」(公開中)は、ブルースに代表される米南部の音楽や古典的な文学の一節が物語に彩りを添え、見るものに深い余韻を残すドラマだ。

映画「ママの遺したラヴソング」
映画「ママの遺したラヴソング」

長年会っていなかった母の訃報(ふほう)を受けて、ニューオーリンズの実家に帰郷した少女パーシー(ヨハンソン)。そこでは母の友人だという2人の男、元文学部教授のボビー(トラボルタ)と作家志望の青年、ローソン(ゲイブリエル・マック)が暮らしていた。

古ぼけた一軒家で3人の奇妙な同居生活が始まる。幼少期の辛い体験で心を閉ざしていたパーシーは、温かな人間関係に癒され、文学の素晴らしさに触れ、亡き母の横顔を知る。そして母が自分にあてた1通の手紙を見つける…。

監督のシェイニー・ゲイベルは本作で劇映画での監督デビューを果たした新鋭。ヨハンソンは本作で2004年度のゴールデングローブ賞主演女優賞候補となるなど、久々に演技派女優の面目を躍如した印象を受ける。トラボルタの芸達者ぶりも大したもの。地味だが味わい深い一作だ。

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