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自殺の場面「本当に怖かった」
「アパートメント」笛木優子、ホラー初挑戦
  東京朝刊 by 岡田敏一
ソウル近郊の高層マンションで起こる怪奇現象をサスペンス風に描く韓国映画「アパートメント」(19日公開)。「ボイス」や「コックリさん」といったホラー系作品で知られる鬼才アン・ビョンギ監督の最新作に、韓国でユミンという芸名で活躍する日本人女優、笛木優子が特別出演している。「ホラー映画への出演は初めてでしたが、多くのことを学びました」と満足そうだ。

女優の笛木優子(撮影・岡田敏一)
女優の笛木優子(撮影・岡田敏一)

「監督と仲が良くて『君、やれば?』といわれたから…」というのが出演のきっかけ。

「これまでおとなしい役柄ばかりだったので、けっこう効果的かな。恐怖心をあおる場面に出てくる役柄なのでおいしいし…」という軽い気持ちだったとか。

ところが「特別出演だから簡単と思っていたのは大間違いで…。少ない出番で自分を出し切るのが大変でした」。

物語の主人公は、ソウル近郊の高級マンションで独り暮らしをしているキャリア・ウーマン、セジン(コ・ソヨン)。部屋の向かい側にある「幸福アパート」の灯(あかり)が毎晩午後9時56分になると一斉に消えることに気付き、不吉な予感にさいなまれる。その予感通り、アパートで謎の怪奇現象が続く…。

笛木の役は、飛び込み自殺を図る赤い服の女。地下鉄のホームで「寂しくない?」とセジンの手を引く。役作りのために「自殺に至る経緯を自分の心の中でまとめる必要があって、気持ちが辛くて重かった」と振り返る。

飛び込み自殺の場面は最終電車の運行が終わった午前零時から早朝まで地下鉄の駅を借り切って撮影したそうだ。「本当にホームから線路に飛び込みました。マットが敷いてあったけど、それでも怖かった」。体当たりの演技に注目したい。

韓国では約100万人を動員した。「ひきこもり」や「自殺」といった社会問題も盛り込み、都会人の孤独や葛藤(かっとう)も浮き彫りにしている点も見どころだ。

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