産経Webへ戻る
ENAKってどういう意味? | お知らせ | 新聞バックナンバー購入 | 問い合わせ | リンク・著作権 | MOTO | 産経Web
映画会社3社がDVD同時発売
グループサウンズ映画が続々
    大阪夕刊 by 松本明子
1966年のビートルズ来日公演をきっかけに、エレキギターなどを自ら演奏しながら歌うグループサウンズ(GS)というスタイルが日本の音楽シーンを席巻した。彼らが主演するGS映画も多数製作されたが、今年はその最初の作品誕生から40年を迎える。普段はライバル同士の映画会社3社が異例のタッグを組み、GS映画合わせて14本をDVD−BOXとして同時発売する。秋の夜長、懐かしいサウンドにひたるのもいいかも…。

「東宝GSエイジ・コレクション」は、当時ヒットした映画「ザ・タイガース世界はボクらを待っている」など5作品と、ジャニーズの主題歌で知られるテレビドラマ「太陽のあいつ」の4エピソードを収録した特典ディスクなどが付く。なかでも「ザ・スパイダースにっぽん親不孝時代」と「ザ・テンプターズ涙のあとに微笑みを」の2本はビデオ化もされていなかった作品だ。

「松竹GSセレクション5」は、ヴィレッジ・シンガーズ出演の「思い出の指輪」、パープル・シャドウズ出演の「小さなスナック」など5本。日活は4作品がそろった「ザ・スパイダース MOVIE COLLECTION」。特典ディスクには演奏シーンだけを集めたオリジナル映像や、メンバーのインタビューが収められている。いずれも10月26日発売。

「見どころはなんといっても演奏シーンの数々。現在のミュージッククリップともいえる、サイケデリックで格好いいライブは必見です」と日活の宣伝担当者。

当時のテレビはほとんどが白黒だったため、カラー映画は余計に引き立った。GS映画のヒットについては「ビートルズが主演した映画の影響も大きかった」と語る。

このほかテイチクからは「GSスーパー・ベスト」シリーズ企画として、6つのグループの代表曲を10曲ずつ厳選した各アルバムが10月24日にリリースされる。

700万人ともいわれる“団塊の世代”が定年退職を迎える今年は、ギターやオーディオ機器の売れ行きが好調だという。GSブーム再来の予感。若い世代にも新たなカルチャーとして受け入れられるか。

産経Webは、産経新聞社から記事などのコンテンツ使用許諾を受けた(株)産経デジタルが運営しています。
すべての著作権は、産経新聞社に帰属します。(産業経済新聞社・産経・サンケイ)
2007(C)SANKEI DIGITAL INC. All rights reserved.

ここは記事のページです

淀川長治の銀幕旅行