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ドキュメンタリーから物語性に
米でイラク戦のドラマ映画続々 
    大阪夕刊 
【ロサンゼルス=松尾理也】イラク戦争の評価をめぐる論議が高まるなか、イラク戦や「対テロ戦争」を題材とした映画が今秋、続々と公開される。これまで主流だったドキュメンタリーの手法から、ドラマ化作品へと幅が広がっているのが特徴で、米世論の動向に影響を与えるか、注目される。

14日にロサンゼルスなどで封切られる「エラの谷」(仮題)は、ポール・ハギス監督がイラクの最前線から米国に帰国直後に脱走した帰還兵を描く。10月公開予定の「グレース・イズ・ゴーン」は、イラク戦に出兵中の妻の戦死を、男性が幼い娘に告げられず苦悩するストーリー。

現在開催中のトロント映画祭でも、イラク戦争関連の作品が注目を集めている。「バトル・フォー・ハディーサ」は、2005年11月にイラク西部のハディーサで住民24人が駐留米軍に射殺された事件が題材。ブライアン・デ・パルマ監督の「リダクティッド」は、イラクで起きた米兵によるレイプ殺人を取り上げる。同作品はベネチア国際映画祭で銀獅子賞(最優秀監督賞)を受賞した。

「対テロ戦争」での通常の司法手続きによらない容疑者の拘束をテーマにした「レンディション」もトロント映画祭で公開された。同作品に主演した女優リース・ウィザースプーンさんはAP通信に対し、「戦争のようなできごとが人間ドラマとして描かれるには、少し時間がかかる」としたうえで、今まさにドラマとして描かれるときを迎えたと述べている。

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