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「人間の悲しさ、ねっとりと」
舞台「血の婚礼」 ソニン、新しい自分発見
  東京朝刊 by 柳谷昇子
歌手で女優のソニンが、5月3日から東京・新大久保の東京グローブ座で上演される舞台「血の婚礼」(白井晃台本・演出)に出演する。スペインの詩人で劇作家フェデリコ・ガルシア・ロルカの戯曲で、婚礼の日に逃げ出した花嫁(ソニン)とかつての恋人(森山未來)がたどる悲劇を描く。

舞台「血の婚礼」に出演するソニン

「ストーリーは単純なんですが、分かりやすい説明調のセリフがないので、人間関係や感情をどう表現して伝えるかが問われる。白井さんは試しては壊し、また戻るという独特の演出。私は不器用なので、やりがいを感じる余裕もないぐらい、かなりもがいています」とソニン。

「独特の白井ワールドです。『人間って哀しい』と思える作品だと思う。胸にドーンときたとか、涙がジャーッと出たとか、すっきり感ではなく、見た人の目線によってそれぞれ違う印象がじわじわとねっとりと残っていく感じ。男って、女って何なんだろうと考えてもらえると思う。熱とか空気、匂いが伝わる劇になればいいなと思うし、そういう作品だと思う」

音楽活動と並び、近年はドラマや映画、舞台など女優としての活躍も盛んになってきた。

「基本的に新しいことに挑戦するのが好き。何かを得ようともがいた分、新しい自分を発見できるから。表現者として、いまは個性に合うものを探している気がする。歌、舞台、映像をこだわりなくやり、芝居力、表現力を自分の中で育てていきたい」

劇中ではダンスを得意とする森山がフラメンコを披露し、ギタリストの渡辺香津美がフラメンコ音楽やスペイン民謡のほかオリジナル曲を生演奏する。ほかに浅見れいな、岡田浩暉、江波杏子らが出演。20日まで。(電)0570・00・3337。



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