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DVD化
アイドル 三津谷葉子 ドラマ「桜2号」を語る
  東京朝刊 by 篠原知存
ロボットを演じる。役者でなくても一度ぐらい経験があるのでは。ジェスチャー当てなら子供でも正解できる。でも、突き詰めて考えれば、これほど難しい役はないかもしれない。

テレビドラマ「桜2号」で人間型アンドロイドの役を演じた三津谷葉子
テレビドラマ「桜2号」で人間型アンドロイドの役を演じた三津谷葉子


「誰かを演じるとき、これまでの人生で、何か参考にできるものがありますよね。でもロボットってノまったく見本がない。自我はあるのか、相手の言葉をどこまで受け止めていいのか、動作もどこまでやっていいのか。探り探り、でした」

近畿圏などで昨年秋に放送されたテレビドラマ「桜2号」のDVD(全8話)がポニーキャニオンから発売中。人間型アンドロイドの役を演じた三津谷(みつや)葉子は、そう振り返った。

恋人のさくら(三津谷の二役)と死別したロボット工学者、鉄矢(載寧(さいねい)龍二)は、彼女そっくりのアンドロイド、桜2号を作り出す。しかし、鉄矢が募らせる想(おも)いと、無機質な桜2号の言動は絶望的にすれ違う。はたしてアンドロイドに感情は芽生えるのかノ。

「生き返らせたいぐらいの女の子でなきゃ」というさくらの笑顔と、桜2号の硬質な表情。その落差が、荒唐無稽(むけい)な物語を支える要(かなめ)だろう。

グラビアアイドルと思っている人が多いかもしれない。バラエティー番組にも引っ張りだこ。だけどじつは「子供のころから女優志望」。最近は、映画やテレビドラマの仕事が増えてきた。

「連続ドラマの主役は初めてでしたけど、あらためて女優って仕事が好きだと思えました」

最終話、桜2号のみせる笑顔に、落涙。



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