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正座できなくても大丈夫 あぐらで茶道
裏千家、「座礼棚」を考案
  東京朝刊 
茶道三千家の一つ、裏千家(京都市上京区)は8日、お茶を楽しむ際、正座をせずにあぐらでも気楽にお点前をできる「座礼棚(ざれいだな)」を考案したと発表した。

茶道裏千家の千宗室家元(写真中央)が考案したあぐらで手前できる「座礼棚」=京都市上京区
茶道裏千家の千宗室家元(写真中央)が考案したあぐらで手前できる「座礼棚」=京都市上京区

裏千家によると、座礼棚は釜を置く炉付きの組み立て式テーブルで、長さ約140センチ、幅約40センチ、高さが最大約18センチ。正座をする機会が少ない現代の住環境を考慮し、洋間や茶室ではない和室でも、座布団にあぐら座りでお茶をたてられる。

千宗室(せんそうしつ)家元が10年ほど前から、初釜などの席で客に足を崩すよう繰り返し勧めてきたのが考案のきっかけという。

裏千家は明治時代、京都博覧会開催に際し外国人もお茶を楽しめるよう、いすとテーブル式の「立礼棚(りゆうれいだな)」を考案。これを用いる点前は立礼式として普及している。座礼棚は立礼棚を参考にくつろいで座れる高さにした。

会見した家元は「あぐらのイメージは軽く、戸惑いもあったが、気楽にお茶を楽しみ日本文化に対する尻込みをなくしてくれれば」と話した。



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