約4500人に調査
夫婦意識調査 夫の協力がハッピーのもと
東京朝刊
家事や子育てを分担し助け合う夫婦は、そうでない夫婦より生活の質(QOL)が高いことが、民間シンクタンク「ベネッセ次世代育成研究所」の調査で分かった。また仕事と家庭のバランスの満足度は、妻より夫の方が低かった。
調査は昨年11月、第1子を妊娠中(妊娠期)および0〜2歳の第1子を持つ(育児期)妻と夫を対象に郵送で実施。計約4500人の回答を分析した。
それぞれ仕事を持つ夫婦に家庭と仕事のバランスについて尋ねたところ、妻は妊娠期で64・7%、育児期で55・7%が「満足」「やや満足」と答えたのに対し、夫は妊娠期54・7%、育児期50・3%で、夫の方が満足度が低かった。
身体的、精神的、社会的に良好な状態を示す「QOL指数」も一貫して夫の方が低く、子供が2歳の場合に妻が3・40なのに対し夫は3・29と、最も差が大きかった。
家事や育児を分担し助け合っている妻・夫は、妊娠期、育児期とも、そうでない妻・夫より0・19〜0・26ポイントの差でQOLが高かった。また、「親としてそれなりにうまくやれている」と感じる割合も高かった。
妊娠期の夫の34・6%が育児休暇を取りたいと考えているが、実際に取得できた育児期の夫は1・0%だけだった。
同研究所は「柔軟な働き方ができるようにし、夫婦が助け合って家事や子育てできる環境をつくることが必要」としている。
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