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若者の荒々しさ、音楽と調和
地人会実験劇場「ビルマの竪琴」 
  東京朝刊 
地人会は16日から、東京・森下のベニサン・ピットで「ビルマの竪琴」(竹山道雄原作、木村光一演出)を上演する。演劇の新しい可能性を探る「地人会実験劇場」の第3弾。オーディションで選ばれた若手男優らを中心に、芝居と歌を融合させた舞台を見せる。

太平洋戦争末期のビルマ(現ミャンマー)。絶望的な状況の中で、水島という上等兵が作った竪琴の演奏で、絶えず歌声が流れる部隊があった。やがて敗戦。日本兵らは捕虜収容所に送られる。水島上等兵は、まだ何も知らず抵抗を続ける兵士たちに事実を知らせ、投降をすすめる使命を受けて隊を離れるが、戻ってこなかった。1年もたったころ、水島によく似た僧侶の姿が…。

水島役を務める田中壮太郎は「累々と重なる兵士たちの死体を前に水島のとる行動は、作者の『こういう人間でありたい』という願望、理想だと思います。演じる者にとっては、お客さまに信じてもらうのが難しい役ですが、何かを感じてほしい」と話す。

演出の木村は「ややもすれば荒々しくなる若々しい俳優たちの芝居を、音楽と調和させたい」と話している。

27日まで。(電)03・3354・1279。



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