日本語、中2から勉強
テレ朝系「ホテリアー」じゅよんに聞く
東京朝刊 by 松本明子
韓国ソウルの16歳の女の子が昨年1月、東京へやってきた。日本で本格的に芸能活動をスタートさせるためだ。
「韓国では8歳からCMに出ています。小さいころから歌や踊りが好きで、自分からやりたいと言いました。日本へ行きたいと思ったのも私自身です」
かわいい顔からは想像もつかない意志の強さを感じる。NHK教育「ハングル講座」への出演は、4月で2年目を迎えた。去年は番組で韓国語だけしゃべっていたが、今年は日本語も。同時に芸名を平仮名に変え、日本のドラマに初出演するというステップを踏んだ。それが今回のドラマ。
オリジナル版は2001年にペ・ヨンジュン主演で放送された韓国作品。経営危機に陥った名門ホテルを舞台に、そこで働く人たちの仕事、恋愛、友情などを描いた群像劇で、上戸彩主演、ペも顔を見せている。じゅよんは東京オーシャンホテルの新米シェフ、田中エリという日本人の役を演じる。
「小学生のときに見て内容は知っていたので、喜んで(仕事を)受けました」
日本語はとても上手だ。「中2から勉強しています。堂本剛さんのファンで、出演するドラマや映画をいっぱい見て学びました。日本に来てからはメールで上達したかな。それまで敬語を話していたけど、タメ語(対等の言葉遣い)でもしゃべれるようになった」。現在は日本の共学に通う高校3年生。大学へも行きたいという。
「文系に進みたい。松たか子さんのような女優にもあこがれますが、勉強することはずっと続けたい」
一人娘である。「毎日電話すること」。ソウルに残る両親との約束は、18歳になった今も破られていない。
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